「あーほんま美味しかったぁ 大満足やわ
食後の冷コーも最高や」
「次はあのボウズと姉ちゃん連れてったらなな」
「そうやね」
「なぁ平次 あたしずっと気になってたんやけど…」
「なんや？」
「コナンくんて 蘭ちゃんのこと好きなんと違う？」
「なんやて？」
なんやこいつ、なかなかするどいやないか
「平次もたまに蘭ちゃんのことでコナンくんからかっとるやん
やっぱりそうやろ？」
「さぁ…どうやろか」
「工藤くんはよ帰ってこんと、近くにいるコナンくんに蘭ちゃんとられてまうよ」
「はは…。今度あいつに電話したら忠告しといたる」
まぁ…工藤が元に戻られへんかったら
それもありやろうか？
いやいやいやいや ありちゃうやろ
「平次なに考えとるん？」
「あのボウズと姉ちゃんじゃ年が違いすぎるやろ」
「えー関係ないやろ
コナンくんが20歳になったとき蘭ちゃん30や
ないことないやん」
なんやそのリアルなもしも、は
「それにアンタ…きのう言うとったな
さとしくんがあたしをお嫁さんに欲しい言うたとき
『熨斗つけてくれたるわ』て
あんとき年の差計算してみてん」
計算しとったんかい！
オイオイオイオイ
だいたいやな 子どもん頃の初恋の相手？そんなんずっと好きでおるわけないっちゅーねん
え？ちょっと待て
オレの初恋誰やった
まぁ例外もあるかもしれん
「そんなん本気にするなや あほらし」
「なんや冗談やったんか？
あたしはなーアンタの言葉ひとつひとつに一喜一憂して毎日ハラハラドキドキしっぱなしやわ」
ちょー待て待て待て
こっちのセリフやろ
オレはついさっきのお前の爆弾発言に心臓飛び出るかと思ったわ
なんや無意識に言うとったんか？
それはそれで余計にビビるで！
他の男の前でもボロッと出たらどないするん？
プロポーズと勘違いされても知らんで
まぁオレは大人やからいちいち勘違いしたりせーへんけどな
あかん…忘れかけとったのに思い出してしもた
工藤のせいやわ
あんときのあのいやっらしー顔が頭から離れん
って工藤関係ないわ！
「なぁ平次」
なんや？その笑顔は
まさかまたくるんか？同じ返ししかでけへんぞ
って、話の流れおかしいやろ
お前今赤ん坊抱いてへんし
『赤ちゃん欲しいな』
あかんて―――――！
「冷コーもう1杯欲しいな」
「…欲しいな」
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